何かパソコン仕事などがあるときにカフェを利用する人は多いだろう。
最近休みの日の午前中はYouTubeの編集をしたり、動画を撮ったりにあてている。
最近書籍解説系YouTuberのサラタメさんの
「シン・サラリーマン」という本を読んで副業がこれからの時代大事ということで
その中で実際に副業をしている人にリアルにインタビューをするページがあった。
読んでいると、副業で稼いでいる人は休みの日に6時間〜10時間とか当てているらしい。
っていうことで午前中でいつも通りファミレスを出てスーパーで買い物を終えたあと、
いつもはこのままゲームをやって野球を観るという流れだったが再びカフェに来た。
すぐに影響されるのは良いところでもあり悪いところでもある。
席を好きに選んでいいカフェだった。
学校の教室一つ分くらいの禁煙席ともう少し狭めの喫煙席がある広いカフェだったが、
動画の編集に集中したいので静かなところ!と決めていた!
パッと見渡すと女子高生二人組が見えた。
「ここの近くはキャピキャピボイスが聞こえるからダメそうだな」と判断。
あまり人がいなそうな席に座ろうとした。
しかしデートっぽい雰囲気の二人を発見!
明るめの茶髪のショートカットの女の子と
長身の長めの髪のパーマの雰囲気ある男子。
女の子「そう、だから今の距離感がわからなくて〜どうしようか悩んでるんだよね〜」
なんとなく恋バナっぽい雰囲気。
となるとおれの関心・意欲・態度は爆上がりする。
こういう全然知らない人の話にはなぜか興味を持ってしまう。
「というか男の人に恋の相談ってことは、男はデートだと思ってきたけど、好きな人の相談だけされて悲しくなってるパターンか?!ん?」
おれの動画編集意欲はガクッと下がった。
結局その話の主語は掴めずなんの相談かイマイチわからなかったが、その後の会話が
好きな音楽は?行ってみたい国は?
など、なんとなく雰囲気的にお互いのことを
まだ知らないので初デートなのかという仮説が立った。
初対面トークの好きな○○のトークは男女だと
どうしてもお互いに見栄を張ってる気がする。
特に男。いやこれはおれも
やっちゃうときあるからわかるんだけど、
何が音楽好きなの?とその男は女の子に聞かれて「わかんないと思うけど○○。ビートルズとかそのくらいの時代のやつなんだけど〜」
と言い出し
もうおれはこの時点で殴りにかかろうと思った。
ふざけんな、あいみょんとかヒゲダンとか正直に言えよ。おれはあいみょんが大好きなんだ。
けどその後の話を聞いていたら本当にそのよくわからない洋楽のアーティストが好きっぽかった。小さい頃に音楽を聴いて初めて泣いたのがその人たちの曲だったらしい。
「嘘つけ。」
とひねくれた僕の中のリトル松本が言ってきたが、本当に純粋に好きそうだった。
映画やドラマではこのパターンだとそのマイナーなアーティストが好きな自分が好きなだけで全然そのアーティストのこと知らないみたいな描写になるが、
現実はもっと複雑だ。ちょっと鼻につくかっこつけるイケメンも、ヲタクな部分とかもあって
親近感があったりする。
しかしそれでも初対面くらいの距離感の時の
好きな音楽は?と言う質問に
コアなアーティストを答えるならもうちょっと
申し訳なさそうにして欲しい。枕言葉に
「いや、なんかちょっと通ぶってるみたいで恐縮なんだけど〜」
とか。
っていうか盛り上がらないの読めてるんだから
みんなに喋る時用のヒゲダンとか用意しとくべき。その後に後は本当に知らないと思うけど○○。という流れが一番いい。
というかここまで自分の考えていることを言語化して気がつく。自分はめんどくさい人間だ。
なんていうか薄い会話があまり好きじゃないのかな。
その後音楽の話で
男「あまり最近はこの人を好んで聴いてるってのは無くて有名なのを色々聴いてるかな〜」
女「あー私もそんな感じ〜わかるー」
いやそれはAiが進化してあなたにおすすめなのを流してくれるプラットフォームがあるから
そうなってるだけで別にあなたがそうしてわけじゃないよ?
自分から選択してるみたいな雰囲気出してるけど、動かされてるんだよ?
てゆかさっきの古い洋楽は聴いてないんかい!!!
……あんなに興味心身だったが、二人の会話が段々どうでもよくなってきた。
結局この二人が羨ましいからこんなひねくれた自分が出てくるんだろう。
カフェに入ってから一時間。
動画編集の作業は一ミリも進んでいないので
始めよう。
こんな奴らに負けたく無い。おれはいつも
こうやってマイナス感情をエネルギーにする。
そういう意味では一番集中出来る席なのかもしれない。自然音のYouTubeをイヤホンで流して
おれは動画編集に没頭した。心なしか、いつもよりクリエイティブに出来た気がする。
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