立浪監督中田&ビシエド起用法についてのコメント

ドラゴンズ考察

貴重な立浪監督本人のインタビューが日刊スポーツさんに掲載されていました。全部読むのは疲れると思うので今回はその中からビシエド選手、中田選手の起用法について言及されていたところをファンの僕が要約&考察します。結論としては立浪監督は中田選手をスタメンでフル出場として考えています。

【中日】屈辱からの就任3年目へ立浪監督が激白「選手をおだてても強くならない」一問一答 - プロ野球 : 日刊スポーツ
2年連続最下位から優勝へ-。就任3年目の中日立浪和義監督(54)が新春インタビューで「ゼロからの必勝チーム構築」を掲げた。得点力アップのため、打点王3度の前巨… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

中田翔について

中田選手の起用法は?質問への回答↓↓

立浪監督「実績、年齢的なこともある。まだまだ老け込む年齢でもない。中心になってもらいながら、若い選手にもいい刺激になってもらうことは期待はしている。ここ3、4年は全試合に出ていない。もう1回、キャンプから体の方の調整もしないといけないと思う。まだ打順とかは現段階では決めてない。」

ぼーっと見ると「まあそりゃFAで取ったんだからそんなコメントするわな~」くらいにしか考えないと思いますが、中心になってもらいたい=ほぼスタメン確約ということです。この認識は皆さんも同じ感覚なのではないでしょうか。そして現在の中田選手はファースト以外のポジションは守れないので、ビシエド選手をファーストのスタメンで使う構想はほぼ無いということです。(もちろんケガや極端な打撃不振がない前提の話ですが)

そしてその次のコメントでさらに確信になります

ここ3、4年は全試合に出ていない。もう1回、キャンプから体の方の調整もしないといけないと思う。

つまり立浪監督は「中田!いつものお前の打撃成績くらいやってくれるなら全試合使うからな!ちゃんと体作っとけよ!」とはっぱをかけているんです。このコメントからビシエド選手、中田選手を半々で使っていくような可能性は薄いと取れます。

ビシエドの起用法について

そして記事の中ではビシエド選手との兼ね合いについても触れています。

「一塁にはビシエド、ベテラン中島もいますが?」の質問への回答↓↓

立浪監督「ビシエドは今年1年、まだ契約があり、同じポジションの中田を取った。競争というより、良くなれば、チャンスは与えないといけない。その辺は、非常に難しいとこではある。中島も41歳だが、打つ方が良ければ、チャンスはある。本人も代打だけで終わる気持ちもないとは思う。力のある選手を使っていく。そういうところからスタートはしたい。

まず「競争というより、良くなれば、チャンスは与えないといけない。」 というコメントについて。中田選手とビシエド選手を併用で考えているようであればここは

「大金をかけた補強とは言え実力の正解。フラットに競争で結果を出した方を多く起用したい」

なんてコメントを出すでしょう。そこをあえて「競争というより、良くなれば、チャンスは与えないといけない。」と言っているということは、ビシエド選手にはスタメンで出たければキャンプ、オープン戦から使わなきゃファンから文句を言われるような結果を出せ

と暗にコメントをしているとも取れるでしょう。もしここで立浪さんがそのまま思っている通り

「中田をスタメンで使っていく、ビシエドがよほど調子が上がってきて、その時に中田が調子悪いタイミングだったら使うよ~」

なんてコメントをすればビシエド選手のモチベーションは最悪ですからね。でもそんな構想なのは間違いないと思います。

選手のモチベーションを考慮したコメント

(ビシエド選手について)競争というより、良くなれば、チャンスは与えないといけない

・中島も41歳だが、打つ方が良ければ、チャンスはある。本人も代打だけで終わる気持ちもないとは思う。力のある選手を使っていく。

ここの発言はフラットにチャンスを与えるコメントに見えますが、そうではなく立浪監督の真意は

「中田スタメンで使うつもりだけど、控えの選手もモチベーションを下げずにやってもらいたい!」

 という意味です。これは立浪監督がうそをついているとかではなく、中島選手もビシエド選手もみんな真意がわかっている上で聞いているいるでしょう。

競争があってなんぼ

じゃあなぜ立浪監督は控えにもモチベーション高くやってもらいたいか?簡単です、優勝したいからです。スタメン濃厚な中田選手もちょっとシーズン中気が抜けたら、「ビシエド選手中島選手に席を奪われる!」という良いプレッシャーがあれば練習や試合への意識も俄然変わるでしょう。

現役時代優勝を経験している立浪監督はこのチーム内のいい意味でのバチバチ感がチームを強くすることを知っているのでしょうね。よくネタにもなっていますが「戦う顔」とかのコメントもそういう意味なんだと思います。

弱いドラゴンズを変えたい

1大島
2京田
3アルモンテ
4ビシエド
5高橋
6阿部
7平田
8木下拓
2020オーダー

与田ドラゴンズ2020のスタメンメンバーです。

そして現在が

岡林
カリステ
細川
石川
ビシエド
大島
木下
龍空
2023年

大島、木下、ビシエド以外すべてメンバーが変わっています。ここからは僕の憶測ですが、立浪監督は2020年までのチームを外から見ていて「負けることに慣れて勝つことに飢えていない全体の雰囲気」を変えたかったのではないでしょうか。

それは誰がその雰囲気を作っているとかではなく、長年CSに出れていないチームという状況が作り出してしまった全体の雰囲気。

それを根本から変えないとだめだと思ったからこそのこの2年間の改革なんだと思います。選手との距離近く仲良さげな雰囲気の吉井監督や新井監督、選手が本来のパフォーマンスを発揮できるように厳しくしすぎないのが今っぽい監督だと思いますが、立浪さんには立浪さんの考え方信念があります。(実際立浪監督は怒鳴りつけるような怖さの人ではないとは思いますが)

シーズン中「え?なにこれ?」と疑問になるような采配も正直多いですが、ファンとしてはもう応援するだけです。立浪監督はチームを変えたいと思って実際行動に移して変えてきた、あとは結果を出すだけです。どんな形であれ優勝したい。ファンの思うことはそれだけです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました