シーズンもほぼ終わったところで現役ドラフト選手の活躍はどうだったのかを検証しました。
移籍球団 | 獲得選手(前球団) | 2022シーズン成績 |
ヤクルト | 成田翔(ロッテ) | 3試合 5.40 0勝0敗 3回1/3 whip1.50(戦力外) |
DeNA | 笠原祥太郎(中日) | 2試合 4.50 0勝2敗 6回 whip2.83 (戦力外) |
阪神 | 大竹耕太郎(ソフトバンク) | 21試合 2.26 12勝2敗 131回2/3 whip1.02 |
巨人 | オコエ瑠偉(楽天) | 41試合 .235(119-28)2本6打点ops.622 |
広島 | 戸根千秋(広島) | 24試合 4.64 1勝0敗 21回1/3 whip1.78 |
中日 | 細川成也(DeNA) | 140試合 .253(518-131) 24本 78打点 ops.780 |
オリックス | 渡邉 大樹(ヤクルト) | 1試合 .000(2-0)0本0打点(戦力外) |
ソフトバンク | 古川 侑利(日ハム) | 9試合 4.50 0勝0敗 10回 whip1.30 |
西武 | 陽川 尚将(阪神) | 9試合 .167 (24-4) 1本1打点ops.577 |
楽天 | 正隨 優弥(広島) | 1試合 .000(1-0) 0本0打点 ops.500 |
ロッテ | 大下 誠一郎(オリックス) | 23試合.227(22-5)1本2打点 ops.734 |
日本ハム | 松岡 洸希(西部) | 23試合 4.81 2勝6敗 86回whip1.45(2軍) |
やはり細川、大竹の2強
大活躍はやはり細川、大竹の二人が圧倒的。大竹選手は規定投球回未到達ながらも12勝2敗と阪神の優勝の大きい要因になりました。のらりくらいとテンポの良い投球で淡々と抜群のコントロールで投げるさまは見事でしたね。こういうタイプの選手…好きですね~。
細川選手は140試合とほぼほぼシーズンフル出場で24本78打点はとても立派な数字。ホーム球場なので当然ですが細川選手の球場別本塁打は広いバンテリンドームでも11本が1位。次が甲子園で4本と規格外のパワーで球場の広さは関係ないと数字が語っていますね。
東京ドーム2本神宮2本ハマスタ1本と入りやすい球場は意外と少ないんです。
球場別細川の本塁打↓↓
球場 | 本塁打数 |
バンテリンドーム | 11本 |
甲子園 | 4本 |
神宮 | 2本 |
東京ドーム | 2本 |
ハマスタ | 1本 |
マツダスタジアム | 2本 |
一軍戦力級選手
その二人とはいかないまでも活躍しているのが戸根選手、オコエ選手。大活躍とはいかないまでも来シーズンも出場機会はありそうですね。
巨人 | オコエ瑠偉(楽天) | 41試合 .235(119-28)2本6打点ops.622 |
広島 | 戸根千秋(広島) | 24試合 4.64 1勝0敗 21回1/3 whip1.78 |
オコエ選手は開幕当初は1番を打ったり大活躍でしたがマークがきつくなってきてから下がってきてしまった印象ですね…。戸根選手に関してはあまり見ていなかったので、知っている方ぜひ起用法など教えていただけたら幸いです。(リリーフのどの場面なのかなど)
その一方で戦力外選手も3人…
明るいニュースばかりじゃないのも現実。すでに笠原、渡邉 、成田選手らがわずか1年での戦力外通告をされています・・・。
オリックス | 渡邉 大樹(ヤクルト) | 1試合 .000(2-0)0本0打点 |
ヤクルト | 成田翔(ロッテ) | 3試合 5.40 0勝0敗 3回1/3 whip1.50 |
DeNA | 笠原祥太郎(中日) | 2試合 4.50 0勝2敗 6回 whip2.83 |
いずれの選手も一軍で思うような結果が出ず戦力外通告。本当に厳しい世界です。
それにしても一年で切るなんてひどくない?!みんなベテランって年齢でもないしもう一年くらい見てあげてもいいじゃんか!
まあ落ち着け。確かに他球団に移籍してから一年は短い。しかし逆に言えば現役ドラフト制度のおかげで環境を変えて一年延長できたとも、捉えられるじゃろ?大活躍した細川選手も目立った活躍はなく高卒7年目を迎えようとしていた。いくら未完の大器だっとはいえ、2022年シーズン終わりにDeNAの戦力外の候補には少なくとも入っておったはずじゃ。
ぐぬぬ、確かに。環境を変えたうえでダメだったなら選手もある程度やりきって後悔は少なくなるかもね。
ただまあ戦力外になりやすい問題点もこの制度にある。それは現役ドラフトは必ず選手を獲得しなければならないということじゃ。
そうかトレードならお互いが欲しいで一致してるけど…
そう、制度上一人は必ず獲得しなければならないため、ちょっとひどい言い回しにはなってしまうが「欲しい選手いないけどこの中ならまあ・・・この人かな」と消去法的な獲得もあるのが現実じゃ。
人を消去法だなんてひどい!!なんだと思ってるんだ。
別にその人自身を否定しとるわけではない。あくまで選手能力としてその球団に適しているかどうかという話じゃ。
それもそれで辛いよ…。厳しい世界なだけに戦力外を言う側も言われる側も辛いなあ。
そんな理由でトレードとは違うので一年でこうやってスパッと切られる可能性も高いんじゃ。一年目に3人も選手が切られるとなると次に現役ドラフトで移籍した選手はより背水の陣として身が引き締まるじゃろうな。
現役ドラフトは制度として成功だったのか?
戦力外を1年目から3人も出るのは正直意外でした。移籍しようとも厳しい戦いになるのは間違いないと思いますが、大活躍の選手が二人も出てきたなら僕は成功だと思っています。
大竹選手はソフトバンク時代2019年の5勝からブレイクしそれ以降は成績は奮っていなかったとはいえ、2020~2022も2軍で70イニング以上は毎年投げ防御率も3点台以下をマークしています。
大竹選手曰く当時を振り返ると「ソフトバンクは2軍の施設も最新で最高。実家の近くでもあり活躍した実績もあるので年俸もそれなりにもらっていてある程度現状に満足してしまっていた」とのコメントも。
それがいきなり阪神に移籍となれば「よし、もう一回頑張ってみるか!」といい転機になったのでしょうね。野球選手でなくとも皆さんも引っ越しや転職をしたら、似たような気持になるので共感できるのではないでしょうか。
細川選手は中日の現打撃コーチ和田一浩さんに徹底指導を受けその指導がとても細川選手にはまって成長したと有名です。打ち方も全員違うプロ野球においてやはり万人に当てはまるバッティングの指導はなかなかないと考えると、環境を変え違うやり方がはまるというのは大いにありそうですよね。
以上の理由から僕はあってよかったと思っています。・・・いやドラゴンズファンで手ごたえを感じていない人は恐らくいないでしょうね(笑)
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