7/20のジャイアンツ戦またしても前回、前々回に次ぐ無失点ピッチング。防御率は驚異の0.52.86イニングを投げてのこの数字なので、援護は一点だけで勝てるという計算になります。
驚異の数字
高橋宏斗投手のwhipが今シーズンなんと0.83。(※whipは1イニング平均どれくらいランナーを出しているかの指標です。)あくまでシーズン途中の成績ではありますので参考程度ですが、2023年の山本由伸投手が0.88なので昨年の山本由伸投手くらいの絶対的投手の存在感があるといって決して過言ではないでしょう。 ※7/18現在
現在セ・リーグ防御率トップ3の大瀬良、才木、森下投手はそれぞれ大瀬良投手が0.93、才木投手が0.95、森下投手が0.92なのでこの3人よりも上という結果になっています。もちろん現在高橋宏斗投手は規定投球回には達していないので比べるのそこからが妥当かもしれません。
しかしトップの大瀬良投手が92イニング、高橋宏斗投手が86イニング。一試合分ほどの差しかイニング数無いのでトップと言っても差し支えないのではないでしょうか。
好調の要因
中日スポーツの記事の中で好調の要因について聞かれると
「ギアを上げる感覚をつかんだ」
「でも、上げたいときほど体の状態は楽に、リリースだけ力が伝わるようにという感じです。力いっぱい投げるようなことはしていないですよ」
との事です。これはもちろん一因に過ぎないと思いますが、確かにエースと言われる投手は得点圏にランナーがいるときに球速がぐんと上がります。高橋宏斗投手も19日巨人戦で4回ランナー二塁において4番岡本選手の打席三振を取ったボールは155キロのストレート。
通常時は149~153当たりの球速なので(まあ通常時速すぎるって話なのですが)ギアを上げると155~157キロのストレートが出てきます。でもギアを上げる感覚なんて宏斗投手レベルなら元々持っていたんじゃないの?という疑問もわいてきます。
おそらくそこは二言目の「力いっぱい投げるようなことはしていない」というところがポイントなのでしょう。これは仮説の話ですが、今まではギアを上げるときは力を入れ目一杯投げていたため、投球フォームのずれが起きやすく、結果フォアボールもしくは甘い球になってしまったり空回りのようなギアの上げ方になってしまっていたのでしょう。
力をただ込めて投げるのでなく全神経をランナー無しの時よりもより集中させる。腕や下半身の力の配分は変えず精神も合わせてちょっとずつパワーアップさせる。みたいなことなんですかね。このギアの感覚はぜひとも本人に聞いてみたいものです。
現在の高橋宏斗数字まとめ
高橋宏斗 | 防御率0.52 | 7勝1敗 | 失点10 | 自責点5 | QS率91.67% | 被打率.182 | whip0.83 | 投球回86 |
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