「何で左で投げてるのか、覚えてないんです」――三浦瑞樹が、古巣ソフトバンクに挑む日。

三浦瑞樹投手が6月4日(水)の古巣ソフトバンクホークス戦での先発が予想されています。

「何で左で投げてるのか、覚えてないんです」――三浦瑞樹が、古巣ソフトバンクに挑む日。

「気がついたら、左で投げてました」
三浦瑞樹のこの言葉は、ある意味すべてを象徴している。

右利きなのに、左投げ。
少年野球を始めたとき、父の「面白そうだから」という理由で左投げのグローブを持たされた。
そのまま、全国の舞台、プロ野球の世界へ。
流れに抗うことなく、自分の目の前にあるマウンドとボールに真っすぐ向き合ってきた男だ。


福岡ソフトバンクホークスから育成4位で指名されたのは2021年。
当時の背番号は「140」。文字どおり、ゼロからのスタートだった。

地道に投げ続け、オーストラリアにも渡り、ドライブラインで鍛え直し――
プロ入り後3年でようやく掴んだ支配下登録。だが、そこで待っていたのは戦力外通告だった。

「いろんな人に話を聞いて決めたい」

そう語った数日後、三浦はドラゴンズの育成選手として再スタートを切る。
与えられた背番号は「204」。またしても、ゼロから。


だけど、ここからの彼のスピードがすごかった。

オープン戦で結果を出し、二軍戦でも7回無失点。
落合二軍監督の「推薦したい」という言葉を背に、わずか4ヶ月後には支配下登録。
自ら選んだ背番号「69」は、井上監督の「99」を反転させた数字。

こういうところにも、彼の“らしさ”が滲む。


そして、明日。
そんな三浦瑞樹が、プロとしてのキャリアを育ててくれたソフトバンクホークスと初めて一軍の舞台で対峙する日だ。

特別な想いがないわけがない。
だけど、彼はいつも通りの顔でマウンドに立つのだろう。
それが三浦という投手。感情を燃料にしながらも、それを決して表には出さない。

数字よりも、想いが乗った一球に注目したい。


野球は、勝敗や防御率だけじゃ測れない「物語」がある。
三浦瑞樹という投手の物語は、明日、また一つページをめくる。


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ここまでの三浦投手の成績

登板数勝敗防御率投球回被安打奪三振与四死球被本塁打WHIP被打率
4試合(先発4)2勝0敗2.8420.0回18本1011(四10・死1)1本1.45.241
相手被打率被打数被安打被本塁打奪三振与四死球
右打者.2094390本68(四7・死1)
左打者.2733391本43(四3) 

✍️ ワンポイント解説

4試合中3試合が自責点2以下。
右打者をしっかり封じているが左打者にはやや被打率が.273と高めやや苦手
四球は課題だが、大崩れしない粘投が光る内容。

大歓声の中の一軍のマウンドに慣れてなさも感じるので、古巣相手に本来の良さが出てくれるとコントロール良くテンポの良いピッチングが出来るのでは。いずれにせよこの1軍先発のマウンドに上がるたびに三浦投手は成長しているでしょう。

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