根尾昂、新球習得へ

ドラゴンズ考察
中日・根尾昂“カーブ二刀流”で投球に幅広げる 球速10キロ増しの「新球」習得で「打者によっては有効になる」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
中日の根尾昂投手(23)が25日、ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場でブルペン入り。「新球」の習得を目指していることを明かした。取り組んで...

中日ドラゴンズ、根尾昂投手が新たに球速さのあるカーブを習得しようとしているそうです。元々持っている球種ですがもう少し早いカーブを身に着けようとしているとの事。早いカーブを覚えたい理由はその方が打者に有効だから。詳しく話していきましょう。

そもそも根尾君って変化球何投げるの?

データで楽しむプロ野球 2023年度 根尾 昂【中日】投手成績詳細(カウント別・球種配分)
。2012年度分からの全試合結果、コース別成績、条件別状況別成績等公開しています。

2023年の根尾投手投球割合はストレート50%、フォーク30%、スライダー13%、カーブ4%

イメージ通り基本的には強い真っすぐメインでそこにフォークとスライダーを混ぜて勝負していく感じ。ストレートが追い込まれてからでも勝負球になる球威が今の一番の武器だと思います。

カーブは投げていなかった

一軍でのカーブの投球割合は4%とかなり少なめ。記事によると去年の夏からカーブを練習し始めたそうなので、まだ実戦で使えるものになっていなかったということでしょう。そしてそのカーブは110キロ台と少し遅め。

これだと打者に振らなくていい球だとすぐに見極められてしまっていたため、スライダーやフォークと近い10キロ増しの120キロ台にすることで、打者を惑わせ狙い球を絞りづらくさせていきたいのでしょう。

なぜそんなに球種を増やすのか?

先発投手としてやっていくには、球種三つは欲しいとよく言われます。この理由は同じ打者と2巡3順と勝負するからです。中継ぎの場合は早ければ3人相手で終わりますが、先発投手だと2~3打席対戦が基本になるので、全部が同じ攻め方だと相手に狙い球を絞られ捉えられてしまいます。

よって一打席目はストレートとフォーク。2打席目はカーブとストレート。など攻め方がたくさんあると絞りづらく抑えやすくなります。参考までに山本由伸投手はその最高峰です。

ストレート、カットボール、スプリット、カーブ全てが決め球になるレベルなので、何打席回ろうが狙い球を絞ることが出来ません。なので山本投手の攻略はその日の調子を1巡目で見極め、調子の悪い変化球に気付きそこを狙うか、あるいはその球は多投しないから、その球種を捨てて絞りやすくするなどの対策を立てているでしょう。

逆に言えば調子のよい日はもう攻略法が無いと言っても過言ではありません。(笑)

根尾投手は伸びしろたっぷり!

根尾投手は投手転向してから言っても日が浅いのでまだまだ伸びしろがたくさんあるんです。ドラフト1位ルーキーですから早く活躍して欲しいと焦りたくもなりますが、投手になってから間もないのに、数試合ですが一軍で先発して結果を出し始めてきたのはポジティブに捉えていいのではないでしょうか。カーブでさらなる飛躍を祈っています。

ファンの個人的感想

根尾投手は甲子園のスーパースターでドラフト1位にも関わらず、謙虚にひたむきに努力されていて、むしろまじめすぎて考えてしまうから上手くいかなかったなんて言われてしまうほどで、本当に応援したくなる選手です。すごい投手になっていくには第三球種はあったほうが間違いなくいいと思うので、ぜひ色々なことを試して飛躍して欲しいなと思います。

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